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こんな輩(詐欺師)にご注意、その実例と解説
この頁では、私共の実際の経験から教訓となる事例を取り上げ、新たに仕事を始める際に、特に注意すべき人物のタイプと騙しの手口とを解説します。人を意識的に害するいわば狂った輩とは極力関わらない様にして、精神衛生を保つ為でもありますが、寧ろ、インドネシアと日本とのビジネスを検討している皆様が、事業構築の過程で金銭的な損害を被らない為の実践な事例集でもあります。ご参考になれば幸いです。
インドネシアは人柄の穏やかな国民性と、太陽の恵みを受けた環境が良い土地柄ですが、やはり金が絡むとなるといわゆる詐欺師も現れます。また日本や欧米では詐欺、嘘になる事がインドネシアでは必ずしも嘘にはならないといった風土の違いもあります。極端な表現ですが、また誤解を恐れずに言うと、『インドネシアでは一般的に、できない事は何もない』のです。実際に力がある本物の人物と付き合うと、私共でもその問題解決能力に驚く事がよくあります。やり方に問題は色々ありますが、よくある話では政府の許認可権から始まり、日本では考えられない程、相当の融通がきく国なのです。だからと言って、付き合いの浅いインドネシア人の、「問題解決が出来る。」という言葉を安易に信じて、実際に仕事を依頼したら、何も出来ないという結果になる事が多々あります。つまり出来ると言って我々を信用させ、それに従事している振りをしている間に経費名目で金を騙し取るのを目的にしている輩が実に多いのです。
更に清国の財産、スカルノのお宝、ブラジルのお金、等々日本のM資金に当たる様な話しが幾つかあります。これからはスハルト一族の隠し財産の移転を手伝ってくれ、という話が出てくるでしょう。まことしとやかな洗練された話と語り口と共に、これまた重厚で曰くありげな雰囲気を保った書類が出てきます。人を騙す為の書類を整えるだけの情熱があるならば、本当に仕事を組み立てれば余程成果があるのではないか、と思うのですが、この類の輩は後を絶ちません。人を騙すという不毛の行為に情熱を傾けて渾身の力を込めるというのは、とても理解し難い精神状態です。やはり精神異常の一種なのではないか、と思う次第です。
この類の話は、インドネシアの国民性や教育レベルの違いから来る受け取り方の相違もありますから、何処迄が嘘で、何処迄が詐欺かというのか、その境界線を一概には引き辛いのですが、少なくともビジネスを模索している範囲で、関与すべき案件か否かの判別は、それなりの経験を積めば、ある程度判断が出来る様になります。また経済危機以来増えつつある、物乞いやひったくり、或いは強盗の類の手口もご紹介します。これは街歩きのリスク情報としても是非心にお留め置き下さい。
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